特集
Special feature
音楽があると、春はもっと楽しい
気軽にクラシック
コンサートに行こう
春を迎え、何か新しいものに
触れたいという方、クラシックコンサートに
出かけてみるのはいかが?
初めての方でも大丈夫。クラシック好きとしても
知られる別所哲也さんに、ビギナーが
知りたい質問に答えていただきました。
※掲載されているコンサート写真は、
住友不動産グループが主催している
ステップコンサートの写真です。
Index
Q1.
クラシックコンサートの
魅力を教えてください
A.
空間全体に響き渡る、
臨場感のある生の音を
体験してほしい !
何といっても、スピーカーやアンプを通さない生の音が、空間で響き合う迫力に感動します。ただ音を聴くのではなく、“空間の波動”をリアルに感じられるという面白さがありますね。高音・中音・低音・重低音が、空間の中であたかも見えるように、下をはってくるように感じたり、上から回ってくるように感じたり、時には自分がオルゴールの中に入っているような感覚になることも。そんな音楽体験は、実際にコンサートに行かないと味わえない特別なものだと思います。
演奏形態で大きく分類するとオーケストラ/室内楽/ソロリサイタルの3つ。皆さんがまず想像されるのが、大規模な楽器編成からなるオーケストラですね。その中でオーケストラが主体の交響曲、ピアノやバイオリンのソロとオーケストラが共演する協奏曲などがあります。室内楽は指揮者不在の少人数編成のもの。ピアニストやバイオリニストのソロリサイタルも人気があります。さらに広く定義すればオペラやバレエなどもありますが、この2つは基本的にオーケストラがピット(舞台と客席の間のくぼみ)に入っていて、観客からは見えません。そういったものの中でビギナーの方が楽しめる、コンサートの醍醐味を味わえるのはやはりオーケストラだと思いますね。
Q2.
クラシックコンサートに
種類はありますか?
A.
大きく分けると3つ。
ビギナーはオーケストラがおすすめ
Q3.
服装に
ルールはありますか?
A.
特にルールはありません。
レストランに行く感覚でOK
特にかしこまって行く必要はありません。レストランと同じで普段着でもいいですし、ちょっとした非日常の音楽鑑賞なので、おめかしするのかは人それぞれでいいと思います。ただ、クラシックコンサートでは、静寂そのものも作品の一部だったりするので、シャカシャカした素材の洋服やジャラジャラ音がするアクセサリーは避けられた方が良いですね。また夏場に肩を出す洋服で行かれる際は、冷房対策としてショールを持って行くと安心かもしれません。
クラシックのコンサートでは音質調整をしないので、オーケストラの演奏は席によって聞こえ方が若干変わります。例えば前の方の席であればフロントラインの楽器がよく聞こえますし、一般的には左側にはバイオリン、右側にはチェロやコントラバスなどの低音の楽器が配置されるので、左側の席か右側の席かで音のバランスは少しだけ変わりますね。オーケストラが見渡せて、全体の音がバランス良く聞こえるのは真ん中辺りの席。1階がブロックに分かれている劇場なら、セカンドブロックの一番前か、ファーストブロックの一番後ろがビギナーの方におすすめです。
Q4. おすすめの席は?
A.
音の響きをバランス良く堪能
できるのは真ん中辺りの席
Q5.
プログラムの
楽曲の予習は必要?
A.
知識がなくても楽しめますが、
背景を知ると味わい深くなります
旅行に行くときにしっかりと下調べをしてから行く人と、行き当たりばったりを楽しむ人がいるように、予習をするかしないか、どちらがいいかは人それぞれではないでしょうか。ただ、クラシック音楽には歴史や背景があるので、それを知っておくことでより味わい深くなるということはあると思います。また、ビギナーの方なら、全く知らない曲よりも、聴いたことがある曲の方が楽しめますよね。曲の節目やクライマックスを分かっているので、それを生で聴くことで新しい発見や感動があると思いますよ。
オーケストラのコンサートでは最初に演奏者や指揮者が出てきたとき、各曲の終わり、全ての演奏が終わった後など、拍手をするタイミングが決まっています。タイミングに迷うようであれば、周りの人に合わせておけば問題ありません。交響曲や協奏曲は4楽章や3楽章で構成されているものが多く、一つの楽章が終わるといったん音が止まります。そのタイミングで曲が終わったと思って拍手をしてしまわないように注意しましょう。
Q6. 拍手にコツはありますか?
A.
迷ったときは周りの人に
合わせましょう
生の音を浴びる楽しさを
気軽に味わってみてください
「CDやラジオとは違う、音と音が共鳴し合う空間をリアルに体験できるのはクラシックコンサートならでは。『知識がないから』と遠慮する必要はありません。子供と一緒に楽しめるカジュアルなものもあるので、春のお出かけにぜひ行ってみてくださいね」
Text by Yoko Toyoizumi
Design by Takanobu Higuchi
Edit by Hajime Sasa(Rhino)